母子家庭に育った私は高校卒業後は就職するつもりで、工業分野と商業分野の資格取得が可能な産業高校に入学しました。2年次に受けた「経営・マーケティング」の授業で初めて学ぶ楽しさや学ぶことへの意欲に目覚めました。そこからは大学進学を決意し、進学に向けた勉学と資金を捻出する為のアルバイトに明け暮れました。商学部のある大学に進学してからは、勉学に励みつつ大学祭実行委員会とイベントサークルに所属。実行委員会では1,000万円に及ぶ運営費の使い方や持ち込み企画のプレゼンなど、充実感のある貴重な時間を過ごすことができました。他者の喜びが自分の喜びを何倍にも増幅してくれるものなんだということを知る良い経験でした。

卒業後は、在学中お世話になっていたバイト先に就職しました。駅・公共施設や商業施設の高所電灯交換など行うビルメンテナンスを生業にする会社です。就業内容や待遇にも恵まれ、不満なく勤めていたいました。ある日祖父が病を患い、通院と生活の補助を手伝ってくれないかとの相談が…。それなりに蓄えもあり、会社からもいつ戻ってきても良いからという言葉をいただき、祖父母と過ごす貴重な時間を大切にしたいという思いもあり、祖父母の補助に専念しました。闘病生活を支えながらフリーランスとして動画編集等の仕事をしていましたが、不定期に入ってくる仕事であり、スキル不足も否めず、貯金を切り崩す生活になりました。本格的に生活に危機感を感じてきたため、シフトに融通が効く派遣スタッフそして働くことにしました。

しかし転職から数か月後、祖父が亡くなりました。前職に戻ろうとお世話になっていた派遣会社の担当者に退職意向を示したところ、うちの正社員にならないかというお誘いをいただき、就職することにしました。3年ほど走り抜けるように仕事に没頭していました。派遣スタッフの職や人生を左右する責任とやりがいのある仕事である反面、派遣法の改正や専門分野特化型の派遣会社だったこともあり、自らの成長機会や発展性にに疑問を抱くようになり退職しました。

再度フリーで仕事を請けながら自らを見つめ直す中で「人のためになる仕事がしたい」「貪欲に成長するために挑戦や努力がしたい」「思いや意識を共有できる環境に身を置きたい」。そういう思いが芽生えました。そんなある日、前職在籍時に競合他社として公私共に勉強させていただいた現在の上長より連絡があり、新規事業部の立ち上げや今までの会社としての取り組み等をお教えいただいた上で、お声がけいただきました。入社前の面接で、部長代理・代表とお会いした時に感じた会社全体で成長していこうとする明確な意志。「地域で一番のありがとうをいただく、伝説の派遣会社へ」という挑戦。まさに今までの人生で培ってきた経験と、私自身の存在を認めてくれる環境であると感じ入社を決意しました。

企業様への対応は、必要労働時間数確保を実現に向け、所属スタッフ様の入職提案や入職対応。日々変動する物量に対応するための日毎の労働時間調整などが主な仕事です。スタッフ様への対応としては、新規採用や入職案内、稼働後の出勤日管理や要望に対するフォローなどを行なっています。社内業務においては、採用計画実現に向けた求人広告立案、シフト管理ツールの作成や管理等。お客様と対話させていただく中で様々な部門の担当者様へそれぞれ必要な対応を模索しながら同時並行でご依頼を解決していくことが求められたりします。特にお取引当初は「本当に達成できるんですか？」と厳しいお言葉をいただくこともあります。そんな中「藤原さんが組んだプランなら間違いないね。いつもありがとう頼りにしてます」と仰っていただけるようになった時は、これ以上ない達成感と充実感が得られ、もっとお客様のお力になりたいという思いに駆られます。

「藤原さんが担当してくれるからお願いしているんだよ」と仰っていただくことは担当として最高の誉れであると思いますので、そう在りたいと考えております。しかし将来のビジョンとしては誰が担当しても最高のパフォーマンスを発揮して、最適な対応を取ることができる、そんな土壌を創りたいと考えています。そのためには採用業務・管理業務等の日々の業務を効率化し、より丁寧に細やかにお客様への対応ができ、さらにスタッフ様へのフォローもより深く行なっていきたいと考えています。社員全員の得意・不得意はあると思います。もっとこうできたらという改善案を明文化し、必要なツールやフローを作り上げたいと考えています。とても一人でできる事ではありません。私にも得意・不得意があります。ツール作成というところが得意なわけではありませんが、チームにはそういったスキルに長けたメンバーもいます。チームとして必ず実現できるよう精進していきたいと考えております。